まもりつなぐ食・環境〜食と環境は安全保障の問題〜

私が15年間活動に参加していた生活クラブ生協は、共同購入を力に食の安全性の追求や自給率の向上、情報の開示などを含めた独自の原則を定め活動に取り組んできました。今や当たり前になった食の安全や農薬削減やごみ削減の常識は、そうした市民の取組みの積み重ねの成果だと言えます。

食の確保と環境保全は常に隣り合わせであり、今まさに起きている気候危機や戦争による地球環境の変化は、この国の食料自給率を揺るがす問題です。おおぜいの市民とこの問題が安全保障の問題であることを共有し、都市近郊農業を含む農業の推進のためにも、実行力ある気候危機対策を進めます。

また、気候危機の対策として取られるべき脱炭素政策については、まずは自治体としての対策を進め、国全体の政策につなげるという強い意志を持つ環境団体の活動を通じて、横浜市の脱炭素政策よりも一足もふた足も先を進む取り組みをする自治体があることを知りました。脱炭素政策は、省エネと再エネの2本の柱を軸に進める必要があります。市民と産業の機器の更新時の省エネ家電や設備への切り替えや、市民の十分な合意形成を前提に太陽光パネルの設置を積極的に進めます。