ピースリングツアー〜神奈川の平和と基地を考える①〜

1997年9月27日米軍戦闘機ファントムが緑区(現青葉区)に墜落し、9人の死傷者を出す大惨事となりました。今回横浜北生活クラブ生協環境委員会とネット青葉の共催で開催した平和を考えるピースリングツアー最初のテーマは、この墜落事故です。今では公園となった墜落現場と、被害者の遺族が管理する「和枝福祉会資料室」を見学させていただきました。

全身火傷で亡くなった二人のお子さんと、関連で亡くなった土志田和枝さんの苦しみと無念についてや、同じく重症で4年以上の年月を治療に費やした椎葉悦子さんとご家族の裁判の陳述から伝わる政府の対応は驚くべきものでした。自衛隊が真っ先に救出したのは脱出した無傷のパイロットであり、被害者の病院への搬送は近隣にいた市民が行ったということ、被害者の容体もわからないうちに事故現場に補償担当だと挨拶にきた行政担当者がいたこと、公務中の米軍事故に対する補償金は日本政府が支払うことなど。   軍備を頼りとする平和の難しさを、改めて考えさせられます。軍備の拡張にはキリがありませんが、市民の平和をテーマにした連帯は無限の可能性を秘めています。46年経った今も上空を飛ぶ戦闘機。市民としてできること、まずは知ることから始めています。

ツアーについて次回も報告します。

↓和枝福祉会資料室にて (左 当時の新聞記事 右 和枝さん闘病中走り書き)